温泉ライター 野添ちかこのお湯の数だけ抱きしめて

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RSS 【第156回】水素の温泉でアンチエイジング (長野県・白馬八方温泉)

<<   作成日時 : 2015/11/25 12:16   >>

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画像春〜秋は登山やトレッキング、冬はスキーで賑わう長野県・白馬村。最近は、欧米からの旅行客が急増中で、モンベルやノースフェイス、パタゴニアといったブランドショップが出店し、流行に敏感なアウトドア女子や海外旅行者で賑わっています。

この地に湧く白馬八方温泉はpH11超の強アルカリ性、「つるつるたまご肌」の美肌湯。

最近では、「天然状態では最高峰の溶存水素温泉」として注目を集め、2015年9月には都内で記者発表も行いました。

天然水素泉で若返る!?  
キーワードは“蛇紋岩”

「悪玉活性酸素だけを除去して老化を遅らせる」
「肌荒れ、アトピーなどを改善」
昨今、水素水や水素の浴用入浴剤が健康に関心の高い人から注目を集め、雑誌などにも取り上げられていますが、体全体から水素が取り込める天然の水素を含む温泉は、“若くありたい”“身体のサビをとって健康になりたい”と願う多くの人にとって、夢のような存在かもしれません。

これまでも山中温泉や俵山温泉などで水素含有を発表したことはありますが、その測定方法などにばらつきがあり、日本温泉総合研究所の森本卓也氏の論文(日本温泉科学会の『温泉科学』(2014年12月・64巻第3号≫)によると、白馬は日本で唯一溶存水素が確認された温泉とのこと。

画像その生成には「蛇紋岩」という地層が関係していて、地球の初期生命が誕生した環境と似ているそうです。東京工業大学の地球生命研究所の黒川顕氏によると「蛇紋岩化作用により水素が発生していて、強アルカリ性の熱水が地上で観察できるのは地球上で白馬だけ」だそうです。

表面に蛇のような紋様が見られる「蛇紋岩」。
白馬エリアは地表に蛇紋岩が表出していて、山歩きをしているとこの岩を間近に見ることができます。写真のように、ぴったりと磁石がくっつく強力な磁力があるのも特徴のひとつ。

日本列島では蛇紋岩帯があるのは八方尾根から大断層沿いに数か所と北海道アポイ岳、尾瀬の至仏山、谷川連峰の一部などですが、蛇紋岩帯から熱水が湧き出るうち、地上で触れることができるのはいまのところ、白馬八方温泉だけとのことです。

さて、白馬八方温泉には5つの共同浴場がありますが、このうち実験で水素が計測できた2つの温泉を訪ねました。

源泉にもっとも近い
「おびなたの湯」

画像一番源泉に近いところにある共同湯で、のどかな雰囲気の素朴な建物。白馬八方のなかではもっともフレッシュな源泉に触れることができます。pH11.2(分析書)でつるつるとした感触のアルカリ性単純温泉(源泉温度は49.7℃)。とろみがあって、いつまでも入っていたい居心地のよいお湯でした。湯量は毎分710リットルもあり、加温・加水なしのかけ流しですが、岩を伝って源泉が注がれる露天風呂なので、水素は数秒のうちに抜けてしまうため、残念ながら湯船では計測できないそう。水素が残っているのは飲泉口か、新設された一人用の壺湯。この日は壺湯はぬるめだったので長めに入浴することができました。お風呂に入っているうちは水素が一定量、肌から体内に取り込まれていくので、日に何度か入るスタイルがいいそうです。

ちなみに、日本温泉総合研究所の調査結果では溶存水素濃度は源泉1号井で1208ppb、3号井で467ppb、おびなたの湯飲泉口で243ppb、八方の湯露天風呂湯口で120ppb(八方の湯露天風呂は50〜60ppb)。市販の水素水(1000ppb程度)の濃度には達しませんが、水素水の定義は80ppb以上。50ppbでも髪や肌によいという論文もあるので、入浴における効果もかなり期待できそうですね。

おびなたの湯は今年は11月8日で閉鎖し、リニューアルを行って来年2月1日に再オープンします。
おびなたの湯
長野県北安曇郡白馬村北城9346-1
交通:JR白馬駅から車で10分
料金:大人600円、小人300円
営業時間:9〜18時(3〜4月上旬10〜17時)
定休日:なし(冬季休業、4月上旬に3日間のメンテナンス休業)
駐車場:約10台

露天風呂から白馬三山を眺める
「八方の湯」

画像2014年12月にオープンした「八方の湯」もおびなたの湯と同じ源泉を使っています。4qほど引湯していますが、空気に触れずに引湯しているので、水素も残っているそうです。水素含有が確認できたのは、かけ流しの露天風呂湯口とのことなので、露天風呂へと向かいましょう。おびなたの湯ほどではないですが、こちらも強いつるつる感があります。ヒノキ、ヒバなどの樹木を多用した共同湯は露天風呂の目隠しを斜めにすることで、外からは見えず、中からは白馬三山の絶景を眺めることができる嬉しい造り。食事処では温泉うどんやおやき、ソフトクリームなども提供されています。
八方の湯
長野県北安曇郡白馬村北城5701-2
交通:JR白馬駅から車で5分
料金:大人800円、小人400円
営業時間:9〜22時(水曜12時〜、水曜が祝日の場合は木曜12時〜)
定休日:なし
駐車場:約50台

機能水で体内からデトックス
ホテル五龍館
白馬三山と長野五輪のときの八方尾根スキー場のジャンプ台がみえる絶好のロケーション。

この宿にも白馬八方のアルカリ性単純温泉が引湯されていますが、すごく面白いのが、湯上がり前後に用意されている水。

画像蛇紋岩層を通って湧いてきた白馬の地下水はそれだけで美味しいのですが、この宿では、@美肌・冷え性・便秘によい「白雪水」、A二日酔い・むくみ・アレルギーによい「毒だし」、B疲れ・風邪気味・寝不足によい「精力水」、C頭痛・首肩こり・イライラによい「スッキリ水」、Dひざ痛・腰痛によい「ひざこし」−−の5つの目的別に微量元素・ビタミン構造物を加えた、体内に浸透しやすい記憶水を添加した「水バー」が用意されていました。この地の水の良さに魅かれ、移り住み、研究開発したオーブスという会社の商品だそうです。最近ではロフトや東急ハンズなどにも並んでいる商品なので、スキンケア商品などは見たことがありましたが、目的別の「水バー」は他にはないアイデアだと感動! すうっと体にやさしくしみこんでいくいい水を飲んでから入浴すれば体の中からデトックスできそう!

ホテル五龍館

長野県北安曇郡白馬村大字北城3353
●全38室
●IN 15時/OUT 10時
●1泊2食8,500円〜(消費税・入湯税別)
●日帰り入浴 可(1000円、6時〜24時)

〈おまけ〉

八方尾根のマザーストーンを使った「蛇紋岩クラフト」体験
画像白馬八方温泉の「蛇紋岩」を削って、磨いて、世界に一つだけのMyアクセサリーづくりはいかが。北尾根クワッドリフトにのって、北尾根高原で体験できます。所要時間は2時間程度で、料金は2500円。今年の営業は11月1日まで。来年は7月1日に開業予定です。

※掲載情報は変更になる場合もございます。
ご予約の際には、必ず内容をご確認ください。

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