温泉ライター 野添ちかこのお湯の数だけ抱きしめて

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RSS 【第149回】盛岡の奥座敷 〜湯守 ホテル大観〜 (岩手県・つなぎ温泉)

<<   作成日時 : 2015/08/16 14:58   >>

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画像平安末期、源義家が安倍貞任(あべのさだとう)を攻めたとき、温泉で愛馬の傷を癒し、義家も愛馬を穴の開いた石に繋いで入浴したことから「繋(つなぎ)温泉」と呼ばれるようになったこの温泉。北東北の玄関口、盛岡から車で30分弱というアクセス至便な立地です。

盛岡の奥座敷として企業や団体の会合などに使われることが多いので、宿も大型のイメージでお湯の質には期待はしていなかったのですが、実は湯量豊富。アルカリ性のつるつる湯をたっぷりと堪能できる名湯です。

この規模の宿にしては希少な、源泉100%かけ流し。
大浴場には、ガラス越しにダム湖である「御所湖」を望む浴槽と、成分の濃さを実感できるヒノキの内風呂(あつめで、消しゴムのかすのような湯花が舞う)、緑を眺めながら森林浴ができる打たせ湯、さらに露天風呂があります。どこも源泉かけ流し。

自家源泉の湯畑を持つ
アルカリ性の美肌の湯

画像泉質はpH9.0の単純硫黄泉。源泉温度は52.4℃なので加水・加温せずに湧きだした源泉がそのまま使われています。肌触りも特徴的なつるつるとする、美肌の湯です。

わたしが一番気に入ったのが、打たせ湯。
温度は熱すぎず、サイズ感もちょうどよい。緑の中、ぼんやり入っていると時がゆったりと流れていきます。本当に癒されました‼
この規模の旅館は浴槽を循環ろ過式にしていることの方が多いので、正直、こんなにいいお湯と巡り合えるとは思っていませんでした。

かつて宿泊したことのある同行者は、「こんなお湯だったかなー? もっと個性がない温泉だったような記憶が…」などと言っていましたが、現在の泉源は5年前に掘り当てたもの。湧出量は毎分1000リットル以上あるそうですが、うち370リットル程度を大浴場と家族風呂「松庵」「竹庵」、飲泉で使っているそうです。

画像湯量豊富な泉源を掘り当てたのは、現会長の佐藤義正さん。
このエリアは「谷地中」といわれ、沼みたいにぬかるんだ場所だったそうで、子供のころにとんぼを追いかけて沼地にはまると足が硫黄臭くなってしまったそうで、その記憶を探り、掘削をしたところ200m超で湯花が出てきて、400mほどで源泉を掘り当てたのだといいます。

豊富な湯量を湛える「大観湯畑」を見せてもらいました。
大浴場からは50メートルも離れておらず、すぐそこに男性用の露天風呂が見えました。
湯の色は無色透明ですが、「月に1度くらいは真っ白になるときがある」(佐藤康社長)そうですよ。生きている温泉を実感できるエピソードです。

大浴場をすべてかけ流しにしても余りある湯量。これからまた、新しい浴場が増設されることがあるかもしれませんね。


画像湯守 ホテル大観
岩手県盛岡市繋字湯の館(つなぎ温泉)
●全126室
●1泊2食15,000円〜(税別)
●IN 14時/OUT 10時
●日帰り入浴 可(1,000円、9〜21時)

※掲載情報は変更になる場合もございます。
ご予約の際には、必ず内容をご確認ください。

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