温泉ライター 野添ちかこのお湯の数だけ抱きしめて

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RSS 【第140回】ワンコインで夜神楽見物! 〜旅の宿 輝雲荘〜 (島根県・温泉津温泉)

<<   作成日時 : 2015/03/31 17:41   >>

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画像ワンコインで伝統芸能が楽しめるとあって、多いときには立ち見がでるほどの人気ぶり。

世界遺産の温泉地、温泉津(ゆのつ)温泉で楽しむ「石見神楽」。

想像以上に面白くて、はまりました!

土曜夜8時から
「龍御前神社」で上演

温泉津温泉の開湯は、1300年以上前。

江戸時代には石見銀山の銀の積み出しを行っていた港町にある温泉地で、細い通り沿いに13軒の温泉宿が並び、ひなびた風情が漂います。

この日、宿に着いたのは夕方近くになってから。
「旅の宿 輝雲荘」で荷を解き、夕飯を食べてから夜神楽へと向かいます。

会場となるのは、龍御膳(たつのごぜん)神社。

笛や太鼓の音色にあわせて、お面をかぶった登場人物が8拍子のリズムにのって踊ります。初めこそ動きはゆったりめでしたが、次第にアップテンポになって、その舞は華麗で勇壮。

画像石見神楽は、
●きらびやかな刺繍の衣装 ●石州和紙のお面 ●爽快なお囃子‐‐で、ストーリーがありエンタテインメント性が高いのが特徴です。

演じる団体数は石見地区だけで150、演目は古事記や日本書紀をベースにした約30演目があります。

この日の演目は、「八幡」と「大蛇(おろち)」。
くるり、くるりと軽やかな身のこなしで舞う演者ですが、

後で聞いた解説によると、金糸や銀糸の刺繍が施されたきらびやかな衣装は15〜20sもの重量で、さらにお面をかぶると視界が遮られて、目をつむって舞っているようなものだそうです。

画像「大蛇(おろち)」はスサノオノミコトのヤマタノオロチ退治のお話で、ヤマタノオロチの全長はなんと17m。

長い大蛇をまるで生きているかのように操り、とぐろを巻いたり、上に下に踊らせて、さらには大蛇が舞台からはみ出してきて、観客席に迫ってきます。

豪快で力強い舞は息をのむ迫力。見ているこちらも大興奮です!

最後は大蛇と一緒に記念撮影もできて、サービス満点。
「石見神楽」が行われるのは、毎週土曜日。誰でも500円(中学生以下無料)を払えば、見物できます。

魚たっぷりの創作会席と
かけ流しのにごり湯を満喫

宿泊した宿は、廊下やロビーが畳敷き。
スリッパなしでくつろげる、温かみのある宿でした。
画像料理はこの地ならではの海の幸を堪能できる会席料理です。

島根ワインから始まって、日本海で獲れた魚介のお刺身を甘めの石見のお醤油でいただきます。

焼き物は連子鯛(キダイ)、京大根とホタルイカの酢味噌、サクラエビとホタテ、アサリ、ウドの和え物、鰆の道明寺蒸し、蟹の足の天ぷら、のどぐろの包み焼、蟹やホタテの鍋……。

派手さはないけれど、味もよくて、宿泊料金と比較してもこの料理はなかなかのものでしょう。

そして、温泉。
画像鉄分を含んでえぐみのある味。黄褐色に濁った湯が地元の福光石で造られた浴槽に注がれています。泉質はナトリウム・カルシウム‐塩化物泉。塩分を含んでいて、よく温まります。

薬師湯から引湯したかけ流しの温泉で、季節によっては加水・加温もしているそう。この日の温度は少し熱めでした。

一方、露天風呂は温泉ではなく、麦飯石セラミック水。
簾がかけられていて眺望はないけれど、外気に触れてリフレッシュできます。

旅の宿 輝雲荘
島根県大田市温泉津町温泉津口202-1
●全14室
●IN 15時/OUT 10時
●1泊2食(1室2名利用)一名13,110円(税込)〜(一人宿泊可能)
●日帰り入浴 不可(料理+入浴は可。料理3,000〜8,000円+室料2,000〜20,000円)

<薬師湯>
画像翌朝は、レトロモダンな建物がひときわ目立つ、共同湯「薬師湯」へ。

男女の浴室ともに楕円形の浴槽に、鉄分やカルシウム分の折出物がびっしりとついた効能が高そうな薬湯が注がれていて、地元の浴客がお湯に身を沈め、目をつぶって入っていました。

湯船は深め。あごまで浸かる深さで満足感があります。

この湯が明治5(1872)年の浜田地震で湧きだしたことにちなんで、湯口はなまずの形をしていますが、強い温泉成分の影響か、もとの形はちょっと崩れて分かりづらくなっていました。こんなところにも温泉の面白みを感じてしまいます。

冷えた体にジンジンと染み渡るいいお湯。
以前訪れたときはかなりの高温でかけ湯をしても入るまでに時間がかかった記憶がありますが、訪れた日はそんなに湯温は高くなく、すんなり入れました。溶存物質は8.58g/sと濃く、うち、鉄分は4.5r。

薬師湯
住所:島根県大田市温泉津町温泉津
入浴料:大人350円、子ども200円
営業時間:8〜21時(土日、祝日は6時〜)
定休:無休

<元湯 泉薬湯>
画像薬師湯の斜め向かいにはもう一つの共同湯、「元湯 泉薬湯」があります。写真は女湯ですが、朝イチはお湯の表面に油膜状の湯の花が張っています。

地元の人が通う「元湯 泉薬湯」は太平洋戦争後、原爆症の治癒にも効果を発揮した温泉とか。現在でも体の不調を改善しようと通ってくる湯治客が多いそうです。

以前は朝5時から営業していて朝湯を求めて行列ができていましたが、現在は朝8時から。
ただし、常連さんは朝早くから入浴したい人も多いようで、希望すれば8時前でも入れるそうですよ。

元湯 泉薬湯
住所:島根県温泉津町温泉津
入浴料:大人370円、子ども200円
営業時間:8〜20時
定休:無休(年2回清掃日あり)

※掲載情報は変更になる場合もございます。
ご予約の際には、必ず内容をご確認ください。


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