温泉ライター 野添ちかこのお湯の数だけ抱きしめて

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RSS 【第136回】箱根の森のニューフェイス 〜強羅花扇 円かの杜〜 (神奈川県・強羅温泉)

<<   作成日時 : 2015/01/31 11:15   >>

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画像箱根・強羅に2014年12月にオープンした「強羅花扇 円かの杜(まどかのもり)」は絶景の露天風呂と美食、かけ流しの温泉の三拍子揃った宿。

とくにお風呂の造りは秀逸で、浅い浴槽で「半身浴」ができたり、頭を浴槽のへりにあずけて体を浮かせる「浮遊浴」ができたり、ぬる湯で「長湯」ができたり、温泉効果を最大限に享受できるような造り。内湯も露天もこのような工夫がされている宿はかなり珍しいのではないでしょうか。

無垢の木の温かみと
創作懐石料理に癒される

画像宿に入ってまず驚くのは、木材の存在感。
クリ、ケヤキ、ヒノキ、スギ……。

木材に強い思い入れを持つ創業会長が買い集めた無垢材を、柱にも梁にも床にも壁にも用いて、温かみのある空間が出迎えてくれます。

神社を解体して出てきた古木や、土の中から掘りだされた何千年も前の神代ケヤキなど、希少な木材もふんだんに使われて、新しい宿なのに落ち着きと風格が漂っています。

また、ロビーや客室に使われている家具類は一枚板を使った飛騨の家具職人によるオリジナル。一点一点、部屋によって設えが異なります。

画像そして、お料理も素晴らしい。京都出身の料理長が腕を振るう創作懐石料理で、
この日の前菜は、朱色の器に河豚煮凝り寄せ、蓮華型の白い器に鮟肝旨煮、子持若布、天使海老奉書巻の黄味酢がけなどがのり、爽やかな色合いの格子柄の器にしめじと水菜の白和え、その上に松の実はちょこんとのっていて、趣の異なる器が見事に調和した一皿に仕上がっています。

さらに、松葉蟹新丈と名残松茸の入った吸物は、柚子の香りが上品。
お造りはヒラメへぎ造り、牡丹エビ、鮪角造り、あおり烏賊。
炊き合わせは水蛸柔らか煮。

しま鯵握り寿司のあとに、メインとなる飛騨牛ステーキがでてきました。
柔らかいお肉は最高級のA5ランクの飛騨牛ということで、牛肉本来の旨みが口の中でとろけます。味付けは岩塩とポン酢で。
さらに帆立貝霙和え、鰆杉板焼き、銀鱈かぶら蒸しなど魚介類も充実。
多すぎず、少なすぎず、ちょうどよい量でした。

ヒノキの香り漂う
岩盤浴で免疫アップ
画像「岩盤浴」ができるのもこの宿の魅力の一つ。
45℃と50℃の2部屋(各3床)あって、好きな方を選べます。

岩盤浴用の作務衣に着替え、温められた岩の上に寝転ぶと、肩、背中、お尻、足にじんわりと熱が伝わってきて、20分も入っていると全身から汗が噴き出してきます。岩盤浴の部屋にも木がたくさん使われていて、ヒノキの香りが漂い、ヒーリング効果たっぷりです。

汗をかいたら、無料で飲めるペットボトルの水を飲みながら、何度か出たり、入ったり。
岩盤浴を備えた宿はいくつかありますが、こんなにぜいたくな岩盤浴はめったにありませんね。

脱衣室横にある休憩室にはマッサージチェアも置いてあって、凝り固まった体をしっかりほぐすことができました。

お次は大浴場へと向かいます。
温泉の効果の一つに、水道水よりも熱伝導率が高い「温熱」の効果がありますが、この宿の温泉は塩分を含んでいるので、ぽかぽかとよく温まるのが特徴。岩盤浴とのダブル効果で温め効果は抜群です。

内湯でも露天風呂でも
「ぬる湯」と「あつ湯」を交互浴

この宿のお風呂のすごいところは、浴槽の温度や深さを工夫しているところ。

宿の湯船というのはだいたい42℃に設定されていることが多くて、あまり長く入っていられないですが、この宿では浴槽の湯の対流を計算して、1つの湯船の中に温度の異なるエリアを造りだしているそうです。

夜の時間の女性の内湯は、源泉に近いところが「あつ湯」、仕切りのむこうは半身浴・浮遊浴ができるよう、木の枕が設けられた「ぬる湯」になっていました。

内湯から外に出ると、箱根の森を眺める景色のよい露天風呂があります。グリーンシーズンに森林浴をしながらの湯浴みは気持ちよさそうです。

温泉は2種類の自家源泉をかけ流し。ナトリウム分が多い泉質で、温度が60℃と90℃以上の高温なので井戸水で加水しています。

浴槽は色とりどりの石をはめこんだ洗い出し。左官屋さんがつくったのか、よくある四角い浴槽ではなくて、曲線美が美しい形です。

さらに露天風呂の温度は「冷たい・ぬるい・あつい」の3温帯。湯口のある真ん中の浴槽は「あつ湯」で41℃程度、一番上が「ぬる湯」で38℃、一番奥は36℃くらいでしょうか。

空を見上げると、お月さまと覆いかぶさるような木々。夏は緑が美しく、2〜3月は雪見のお風呂になるそうです。

大浴場の泉質は、ナトリウム‐塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩泉。少しつるつるとする感触です。

画像一方、客室に引いてある源泉はナトリウム‐塩化物泉。塩分が非常に濃くて、舐めるとしょっぱい塩類泉。pH値が高くつるつる感が強い、温まりの湯です。

いずれも温度調節のための加水はしているものの、かけ流し。このクラスの宿でかけ流しの温泉が堪能できるのは嬉しい限りです。

2015年3月いっぱいまでオープニングキャンペーンを実施中。いまならお得に泊まれるプランも用意されています。

強羅花扇 円かの杜
神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-862
●全20室
●1室2名利用一人40,150円〜
●IN 14時/OUT 11時
●日帰り入浴 不可

※掲載情報は変更になる場合もございます。
ご予約の際には、必ず内容をご確認ください。



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