温泉ライター 野添ちかこのお湯の数だけ抱きしめて

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RSS 【第120回】首都圏近場の温泉宿〜元湯玉川館ほか〜 (神奈川県・七沢温泉)

<<   作成日時 : 2014/05/27 23:17   >>

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前回紹介した鶴巻温泉とは違って、駅からバスに乗らなくちゃいけないけれど、同じ小田急線の本厚木駅からいける首都圏近場の温泉地、東丹沢七沢温泉郷・七沢温泉

こんな近いところに、こんな温泉が! 
という良泉が湧いています!

本厚木の駅前にあるバスセンターからは約30分。
目指す旅館によって、降りるバス停は異なりますが、バス停とバス停の距離は短くて、歩いて移動できるので、湯めぐりも◎

江戸時代末期、傷ついた蛇が岩の間から自然湧出する鉱泉で傷を癒しているのを見て発見されたという温泉で、現在は旅館組合に加盟しているのは6軒、加盟していない宿も含めると全部で8軒。もっとも古いのは福元館、中屋旅館、元湯玉川館の3軒です。

「ぬるぬる」の感触にびっくり
七沢荘

七沢温泉といえば、「つるつる」の感触の美肌の湯!
画像代表格はここ、七沢荘。お湯に全身を浸し、肌を触ると「ぬるぬる」。
いや、ぬるぬるを通り越して、にゅるんにゅるん。美容液みたいな “超”美肌の湯。

女性風呂は内湯がジャグジー付きの丸い岩風呂、露天には左手前にジャグジー付き寝湯、右には赤い傘の差しかけられたジャグジー風呂。さらに左奥にもう一つ青いパラソルのある岩風呂があります。そのままだと直射日光がきついですが、傘が日除けになっています。寝湯には顔の上にタオルをのせて寝ている人も。お湯が緑がかって見えるのは、藻が繁殖しやすい泉質だからとのこと。「一昼夜で藻が生えちゃう泉質」(スタッフ)だとか。

平成4(1992)年データではpH9.8、温度は25℃あるのでアルカリ性単純温泉。平成19(2007)年の最新データではpHは10.3の強アルカリ性ですが、温度が24℃だから単純温泉にはならず、温泉法上の温泉とのこと。

泉質について尋ねてみると、「詳しいことは社長に聞いてください。玄関の前にいます」とフロントのスタッフさん。宿の前でスポーツカーを洗っていたのが、社長さんでした。

社長さんいわく、ぬるぬるする感触について、
「たぶん、溶けてるんだろうね。でも、うちのおばあちゃんも94歳まで生きたから、たぶん平気。我々も20年以上飲んでるけど、いまのところ平気」
と結構気さくな感じで答えてくれました。

フロント回りはきれいに改装してあったけれど、ゼロ磁場のパワースポットを謳う宿で、館内は宇宙エネルギーBOXが置いてあったり、ちょっと変わった感じの宿。好き嫌いは分かれるかもしれませんが、お湯の面白さは太鼓判。シャワーまで源泉です。
七沢荘
神奈川県厚木市七沢1826
●約30室
●1室2名利用一人9,000円(税別)〜
●IN 15時/OUT 10時
●日帰り入浴 可(大人1,000円、小学生700円、8〜21時45分〈最終受付21時、受付から2時間程度〉)

弱アルカリ性のやさしい湯
盛楽苑

すべての旅館が「ぬるぬる」と思ったら……。
画像七沢温泉のお湯は、旅館ごとに自家源泉が違っていて、肌触りも異なります。
盛楽苑は、無色透明、pH7.8、弱アルカリ性のやさしいお湯。
とくにぬるぬる感はありませんが、やはり多少のつるつる感があるお湯なのでしょうか。
赤御影石の内湯では、つるっと滑ってしまいました。

七沢は「七沢石」が採れる石の産地でもあり、周辺には石屋さんが多いそうです。ここの内湯は黒御影石と赤御影石。そして、浴槽の湯口は木の切り株を摸していて、洒落ています。

宿は木造2階建て。建物は古いけれど、全体的にきれいに清掃されていて、好感が持てました。湯上がりの休憩スペースには源泉が冷やして置いてあります。
湯上がりの体にすっと入って、美味しい!! 「万病の薬湯」とも言われ、胃腸病に良いようです。

盛楽苑
神奈川県厚木市七沢1811
●全10室
●1室2名利用一人10,950円〜
●IN 15時/OUT 10時
●日帰り入浴 可(大人900円、小学生600円、11〜18時)

豪勢な総檜・漆塗り
元湯玉川館

玄関に足を踏み入れると、高い天井に太い梁。
元湯玉川館は、明治35(1902)年創業、古民家を移築した趣きのある宿。

画像玄関、ロビー部分は町田の庄屋、廊下をはさんだ食事処の大広間は厚木・長谷の集落から移築したもので、時とともによく磨きこまれた重厚な空間が広がります。

そして、浴室も趣きたっぷり。
床も壁も天井も檜。排水のための溝も、さらにはカランを取り付けた部分もすべて木造り。

浴槽は黒光りしているので御影石なのかと思ったら、檜の浴槽に幾重にも漆がかけられているそうです。浴槽の手すりも灰色の管を加工してあり、こだわりを感じます。

窓の外には大きな石と緑の木々。水面に緑が映り込んできれいです。
紅葉のシーズン(11月末〜12月)も色づいて良さそう。

お湯はpH10.1の強アルカリ性。浴槽の入口には「滑りやすいので気をつけて」と注意書きもあるので、浴槽に入るところから恐る恐る……。さすがに滑りやすいですが、注意書きがあるから、心の準備もできるというもの。

シャワーも源泉、さらにはご飯やコーヒーにも源泉が使われているそうです。
源泉仕立てのコーヒー(432円)は15時〜のサロンバーでどうぞ。

お土産には源泉でつくった石鹸(864円)を。
文人墨客が愛した風情ある宿ですが、料金は思いのほかリーズナブル。
日帰り入浴のみ、日帰り昼食プラン、宿泊と思い思いに利用できるのも魅力です。

元湯玉川館

神奈川県厚木市七沢2776
●全11室
●1室2名利用一人15,500円〜(税別)
●IN 14時/OUT 10時
●日帰り入浴 可(大人1,000円、11時30分〜17時〈休前日・休日〜15時〉)
●日帰りプラン5,000円〜(税別)

※掲載情報は変更になる場合もございます。
ご予約の際には、必ず内容をご確認ください。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
源泉と温泉の違いを教えてください
温泉と表記している所と源泉と表記している所があるので・・・
テツ
2016/10/16 14:24
テツさま、コメントありがとうございます。
明確に使い分けをしているわけではないのですけれど、湧き出てきたそのものを強調している場合は源泉、あるいは宿がそううたっている名称(源泉粥とか源泉コーヒー、温泉粥、温泉コーヒー)はそれに従っています。
Re:テツ様←nozoe
2016/10/16 17:45

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