温泉ライター 野添ちかこのお湯の数だけ抱きしめて

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RSS 【第119回】首都圏近場の温泉宿 〜元湯陣屋〜 (神奈川県・鶴巻温泉)

<<   作成日時 : 2014/05/16 00:39   >>

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案外知られていないけれど、首都圏から下って箱根の手前、小田急線沿線の丹沢山系の麓には鶴巻温泉七沢温泉、あつぎ飯山温泉などの名湯が点在しています。

とくに、鶴巻温泉は駅から徒歩圏内!
新宿ロマンスカーを利用すれば、新宿から約1時間程度なので、“思い立ったそのときに、ちょっとだけ温泉”ってな感じの気軽な温泉トリップが実現できちゃいます!

画像今回ご紹介するのは、鶴巻温泉にある老舗宿「元湯陣屋」。
小田急線にある駅では唯一「温泉」という名前がつく「鶴巻温泉」が最寄駅。
とはいっても、温泉街は形成されておらず、日帰り温泉施設以外の宿泊施設で温泉が引かれているのは「元湯陣屋」のみ。駅前には大きなマンションが建っていますので、完全に生活圏内の駅にみえます。

駅から歩いて4分、「元湯陣屋」の敷地に入ると、一転、駅前の雰囲気とは変わって、静かな自然環境に驚きます。

敷地は1万坪。
かつては三井財閥の別荘として建てられたものを創業者が自宅として購入、大正になってから旅館業を始めたといいます。

トトロの木を見上げ、
源泉を味わってみる

ドドーン! ドドーン! ドドーン!
入口の太鼓は、お客様お付きの合図。
陣屋のイメージといえば、「あの太鼓を叩く宿でしょう」なんていう人もいるほど。太鼓を叩く宿はめったにないから、記憶に残るんでしょうね。

庭から玄関にたどり着くまでの長い通路の脇には、「陣屋のトトロの木」があったり、飲泉所があったり。建物に到着するまでに、ワクワク感も大きくなります。

画像源泉は、まさに飲泉所が設置されている場所から湧き出しており、地下40メートルほどのところから自然湧出しています。いつから湧いているかは不明だそうですが、三井財閥の別荘だった頃からあるそう。口に含むと若干塩味を感じる、カルシウム・ナトリウム‐塩化物泉。弱アルカリ性で肌にやさしい泉質です。

名人戦など将棋の対局が行われる「松風の間」は、明治天皇がお泊まりになられるということでつくられたお部屋で宿泊をすることもできます。このお部屋にはかけ流し(塩素消毒なし)のヒノキ風呂もついていますので、贅沢な滞在ができますよ。

ちなみに、庭に泳いでいる錦鯉たちは、なんと源泉の中を泳いでいるそうで、「温泉ではないほかの水に入れると死んじゃう」(宮崎富雄社長)らしい。ミネラル分が多いせいか、鯉も大きかったかな。

湯量は毎分40リットル。決して多くはない湯量だと思いますが、大浴場のシャワーも源泉。カルシウム分が豊富な泉質ということで、傷に効果的。「ロスオリンピックの頃には柔道の山下泰裕選手が毎日のように風呂に入りにきて、女将がお灸をして傷を治していた」なんて逸話もあるそう。しかも、にんにくをすった自家製お灸。効きそうです。

料理は、正統派の懐石料理。
旬のものにこだわり、野菜は近所の農家から、魚は平塚の漁港や築地市場から仕入れています。メニューには裏山で採れた山菜やタケノコが出てきたり、露天風呂横にあるはっさくがデザートのジュレに使われていたり。敷地内に自生するものがアレンジされて出てくるのも楽しいですね。器も社長が窯元から仕入れてきた一点ものというこだわりようです。

日帰り利用はリーズナブルな料金で利用できるので、法事や少人数の会合などにもおすすめです。さらに、結婚式の披露宴会場としても近年、注目度がアップ! 近場の温泉地をお探しの方、要チェックです!

元湯陣屋
神奈川県秦野市鶴巻北2-8-24
●全20室
●1室2名利用一人33,000円〜(税別)
●IN 15時30分/OUT 10時
●日帰り入浴 (ワンドリンク付き大人2,160円、子ども1,080円、14〜20時)
●日帰りプラン4,600円〜(税別)

※掲載情報は変更になる場合もございます。
ご予約の際には、必ず内容をご確認ください。


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