温泉ライター 野添ちかこのお湯の数だけ抱きしめて

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RSS 【第117回】国際基準の日本旅館を目指す 〜明神館〜 (長野県・扉温泉)

<<   作成日時 : 2014/04/15 23:58   >>

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この日、松本駅お城口からの送迎シャトルバスに乗り込むと、外国人客が2組ほど。旅館の送迎バスで青い目の外国人と一緒になったのは初めてです。ここ数年で、日本旅館にもずいぶんと外国人客が増えてきました。

外国の方に知ってもらうために、地域一体となって、あるいは旅館単体でのPR合戦が繰り広げられていますが、この宿は厳格な審査をクリアしたレストランとホテルの国際的な会員組織「ルレ・エ・シャトー」(本部・フランス、日本の会員は11軒)に加盟してから、フランスなど欧米からの外国人が増えてきたとのこと。

明神館では、外国人客が多くなることを見越してか、これまで旅館にはなかったフレキシブルなサービスをいち早く取り入れてきました。

お客様目線で考える
居心地のいい宿


例えば、食事の開始時間。
わたしたちが旅館に泊まるときには、だいたいチェックイン時に、

「夜18時と18時30分のどちらがよろしいですか?」

あるいは、「夕食は18時にお越しください」

と言われることがほとんど。

さらに、仲居さんの帰る時間に合わせて、お皿を素早く片付けられたり、「早く食事を終えてね」オーラを出されるなんてことも。まだまだ旅館側の都合が優先しているケースが見受けられます。

でも、それって、お客様の目線に立ってないよね、ということで、
この宿では夕食は18〜20時、朝食は8〜10時の間で、好きなときに食事ができるスタイルを採用しています。このサービスは、ほかの旅館ではほとんど見かけたことがありません。いつ来てもOK。そして、ホテルではないから浴衣のまま食事をしてOK。
ホテルと日本旅館のいいとこどりをした、というわけですね。

画像夕食は「懐石料理」「モダン和食」「オーガニックフレンチ」の3種類。
朝食は洋食、和食からセレクト可能です。

ほかにも、1階ロビーでは17〜19時の間にスパークリングワイン、冷酒、梅酒から好きなものを選べるウェルカムドリンクのサービス、

3回目以上のリピーターが入れるラウンジを設けるなどホテルのようなサービスがちりばめられています。

また、外国人だけに向けた対応ということでもないのでしょうが、
この宿で最も目を引いたのは、仲居さんの着物。
よく見る、みんな一緒の制服のような着物ではなく、色あでやかな柄の着物を各人が粋に着こなしていて、素敵です。

着ている着物は、女将さんがひとりひとりの個性に合わせて、選んでくれたといいます。
今年2年目の仲居さんは、
「はじめは着付けに何時間もかかりましたが、いまは毎朝10分で着ることができるようになりました」と嬉しそうに話してくれました。

外国人のみならず、日本人にとっても、旅館は日本文化に触れあえる場所。
色とりどりの着物を着た仲居さんにサービスしてもらうのは、女性のわたしからしても心躍ります。

画像明神館といえば、立ち湯「雪月花」が雑誌によく取り上げられていますが、忘れずに行きたいのが、玄関を出て左手の階段を下りて行った先にある、混浴の露天風呂。木造旅館だった頃の面影を残す素朴な岩風呂で、高級宿でありながら、のどかな雰囲気を味わえます。

明神館では、今年は食事処や客室エリアを一部改装の予定。
いつきてもどこか少しずつ変わっている。
新鮮さを失わない宿づくりをすることが、リピーターを掴むコツかもしれません。

明神館
長野県入山辺8967
●全45室
●1室2名利用一人25,920円(入湯税別)〜
●IN 15時/OUT 12時
●日帰り入浴 不可

※掲載情報は変更になる場合もございます。
ご予約の際には、必ず内容をご確認ください。

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