温泉ライター 野添ちかこのお湯の数だけ抱きしめて

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RSS 【第111回】宿選びの新機軸! かかりつけ湯 〜 天城・湯ヶ島編A

<<   作成日時 : 2014/01/10 14:20   >>

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温泉宿で健康になる、癒しのサービスを提供する伊豆の「かかりつけ湯」。お湯の質がいいのはもちろん、ほかにはないちょっと変わった料理や癒しのためのプログラムが揃っています。

井上靖の文学散歩へ
@ 白壁荘

画像昭和29(1954)年創業の白壁荘は、わさびづくしの会席料理と巨石風呂、巨木風呂で有名な宿。
おいしい料理と良質な湯があればそれだけで十分に満足できそうですが、この宿でぜひ体験してほしいのが、「文学散歩」。

作家・井上靖氏と縁戚である宿の主人・宇田治良さんが、1時間30分〜2時間かけて、井上靖氏の自伝的小説『しろばんば』の舞台をガイドしてくれます(平日限定、2週間前までの要予約) 。

「幅1mほどの小道は『湯道』といって、湯ヶ島館の主人が一人でつくったものです」

「湯ヶ島(西平)温泉では、胃痙攣にかかった馬に温泉を飲ませると治ったという民話があり、昔から湯ヶ島の湯は飲むと胃腸病にいいといわれているんですよ」

「川端康成も若山牧水も北原白秋も梶井基次郎も通った湯道は湯ヶ島の文学の道といえます」

などと、ご主人の話を聞きながら歩けば、あなたも湯ヶ島通に。普通に来たら素通りしてしまいそうな場所をガイドしてもらいながら歩くのはなかなか楽しいものです。

「しろばんばの里 文学散歩」は、今年2回目となる「伊豆文学フェスティバル」の期間中は2月12、13、14日に開催。フェスティバル期間中は宿泊者以外も宿のロビーに入って、文学をテーマにした資料を見たり、宿の主人の話を聞いたりできるそうですよ。

白壁荘
静岡県伊豆市湯ヶ島1594
●全29室
●1泊2食15,900円〜(一人宿泊可20,900円〜)
●IN 14時30分/OUT 10時30分
●日帰り入浴 可(1,150円、11〜14時)
●温泉とお昼食5,500円(11時30分〜14時、要予約、4名様以上)
●ゆっくりステイ10,500円(温泉+わさびづくしの昼食+休憩11〜17時、要予約、2名様以上)

有形文化財の宿
A 落合楼村上

画像約3000坪の敷地で客室はわずか15室。
重厚な雰囲気の木造の宿は国の登録有形文化財です。

毎朝チェックアウト後に行う「文化財見学ツアー」は、客室棟(本館・眠雲亭)や階段など7カ所ある文化財のうち4カ所を紹介してくれるもの。昭和初期のゆがんだガラス窓や幾何学模様の組子細工、互い違いの階段と鶉杢 (うずらもく)の天井板、30年以上削り込んで反り止めをしたケヤキの一枚板などをご主人自ら丁寧にガイドしてくれます。

この宿も田山花袋や島崎藤村、川端康成、林芙美子、北原白秋らが訪れ、数々の文学作品や歌に登場しています。食事を軽めにすると、一人2万円程度で泊まることもできます。

渓流沿いの露天風呂、洞窟風呂、モザイクタイルの大浴場のほか、40分無料で入れる貸切露天風呂はすべてかけ流し。バルブの開閉で温度調整をしているそうです。

足湯付きの客室(2室)からは狩野川の開放的な景色が楽しめるので、新緑や紅葉シーズンはとくにおすすめです。

落合楼村上
静岡県伊豆市湯ヶ島1887-1
●全15室
●IN 15時/OUT 10時
●1泊2食25,150円〜
●日帰り入浴不可

“おこた川床”でほっこり
B 水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた

画像京都の川床は有名ですが、伊豆にも川床があります。
しかも、涼をとるだけでなく、冬季は「おこた川床」になるんです!

狩野川を望んで、浴衣に半纏。
料理は天城アマゴの刺身やマツタケの土瓶蒸しなどが並ぶ上品な会席料理。
川床は以前からあったそうですが、きれいにリニューアルしてから3年目だそうです。

営業は3月中旬〜12月中旬。
温かい伊豆とはいえ、「おこた川床」は真冬はさすがにやっていません。

温泉は宿泊者のみで、源泉かけ流しです。

水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた
静岡県伊豆市湯ヶ島347
●全27室
●1泊2食9950円(別館)、11950円(本館)〜、川床料理16350円(本館)〜
●IN 15時/OUT 10時
●日帰り入浴 不可

『テルマエ・ロマエ』の湯
C 天城荘

画像古代ローマ人を演じる阿部寛さんが映画『テルマエ・ロマエ』で訪れた、天城荘の温泉は水着で入る野趣たっぷりの野天風呂。

落差30m、幅7mの大滝を眺める「河原の湯」をはじめ、金鉱跡といわれる「秘湯穴風呂」、「子宝の湯」、夏の25mプールなど、家族連れやグループで楽しむのにはぴったり。これだけの規模でありながら、ほとんどの湯船が源泉かけ流しなのは、自家源泉5本、毎分620ℓという豊富な湯量ゆえでしょう。

4〜5メートルの高さから滝壺に落ちる「滝裏ツアー」は昨夏始まったばかりで、若いスタッフがいる宿ならではのアクティブなプログラム。宿泊者は500円払えば体験できます。河津七滝では2012年暮れから、天城荘をベースキャンプとしてキャニオニング(伊豆シーサイドキャニオンが主催) なども始まっています。

五右衛門風呂などいくつかの風呂は2011年9月の台風の影響で再建不可能になりましたが、天城の新たな楽しみ方の可能性は広がりつつあります。

天城荘
静岡県賀茂郡河津町梨本359
●全31室(露天風呂付き5室)
●1泊2食15,650円〜
●IN 15時/OUT 11時
●日帰り入浴 可(3時間大人1500円、小学生1000円、小学生以下500円、〜20時、16時以降は夜間料金2500円〈水着、フェイスタオル、バスローブセット〉夏季は外のみ、それ以外のシーズンは内風呂も利用可)

※掲載情報は変更になる場合もございます。
ご予約の際には、必ず内容をご確認ください。

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