温泉ライター 野添ちかこのお湯の数だけ抱きしめて

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RSS 【第99回】夏にぴったり! ぬる湯で目の湯治 〜貝掛温泉〜 (新潟県・奥湯沢)

<<   作成日時 : 2013/07/16 17:33   >>

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ムシ暑〜い日本の夏にぴったりなのが、夏の「ぬる湯」。
37℃。
熱くもなく、冷たくもない、この絶妙な温度が、不思議と疲れを吹っ飛ばしてくれます。

白内障、眼底出血、ドライアイに
画像開湯700年の「目」の湯

ここ、貝掛温泉は、江戸時代から「目にいい」といわれる温泉。白内障や眼底出血、ドライアイ、疲れ目の人などが押し寄せる、人気の秘湯です。

泉質はナトリウム・カルシウム‐塩化物泉。湯は、無色透明で見た目はいたって普通。特別にすごい感じもしないこの湯が、なぜ目にいいのか?

説明書きによると、目薬を2倍に薄めたものと同等の成分が含まれているそうです。メタホウ酸やメタケイ酸など殺菌・消毒の成分が濃すぎず、薄すぎず、ちょうどいい分量で含まれ、しかも、目を洗うのに、熱すぎず、冷たすぎず、ちょうどいい温度で湧いている。まさに神秘の湯といえるでしょう。

湯に体を浸すと、数秒のうちに全身がやわらかな銀色の泡で包まれます。泡は、何度ぬぐってもまた付き、背中に羽根が生えたかのように、軽くなります。

浴槽のへりの木の枕に頭を置いて、ぷかーっと、浮遊浴をするのも気持ちいいですよ。
全身が緩んで、筋肉の緊張がなくなると、凝りや痛みともさようなら。

「ここは目にいいって聞いてきたんですけれど、どうやって洗えばいいんですか?」

「源泉が出ているところで、湯を両手に受けて、手の平から跳ね返ってきた湯で、目を洗うのよ。わたしもここの女将から聞いたの」

「白内障がよくなったって人もいたわよ」

ぬる湯は長く入っていられるので、湯船の中で会話も弾みます。
常連さんによると、最低40分。1〜2時間入っている人もざらにいるとか。

開湯は、鎌倉時代。
700年間、涸れることなく湧き続ける神秘の湯は、群馬から越後湯沢へ抜ける国道から狭い坂道を下り、清津川にかかる貝掛橋を渡った先にあります。対向車が来たら行き交うことが難しい細い砂利道と車1台がギリギリ渡れるくらいの赤い橋。車で行っていい道なのかどうか迷いますが、橋を抜ければ、大きな車が駐車場にたくさん並んでいるので、安心します。

どっしりとした庄屋造りの建物は、長きにわたって湯治宿として栄えた一軒宿。
築150〜160年の宿泊棟は歴史を感じつつ、中はきれいに改装されていて、快適です。

この日は立ち寄り入浴だったので、後ろ髪ひかれる思いで湯船を後に。
今度はゆっくりと泊まりにいこう、という思いを新たにした一日でした。

貝掛温泉
新潟県南魚沼郡湯沢町三俣686
●全23室
●IN 14時/OUT 10時30分
●1泊2食13,800円〜
●日帰り入浴可(1,000円〈土・日曜、祝日は1,200円、11〜14時)

※掲載情報は変更になる場合もございます。
ご予約の際には、必ず内容をご確認ください。


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