温泉ライター 野添ちかこのお湯の数だけ抱きしめて

アクセスカウンタ

RSS 【第94回】伊豆七島を見渡す絶景露天 〜熱川プリンスホテル〜 (静岡県・熱川温泉)

<<   作成日時 : 2013/04/30 12:10   >>

トラックバック 0 / コメント 0

あちこちにある温泉やぐらから、一年中、モクモクと白い湯煙があがる湯の町、熱川。江戸城築城で有名な室町時代の武将・太田道灌が、猿が傷を癒すのを見て発見したと伝わる、海と山に囲まれた温泉リゾートです。この狭いエリアに、100℃を超す源泉がなんと100本以上もあります。

絶景風呂やみかん風呂で「心地浴」
熱川プリンスホテル

今回紹介する宿は、昭和34(1959)年創業の「熱川プリンスホテル」。
「プリンスホテル」という名前から「プリンスホテルズ&リゾーツ」系列のホテルかと想像しますが、運営は全く関係がなく、独立系です。

ペンション以外の旅館・ホテルでは最も高台にあり、温泉熱を活用してバナナの栽培やワニの飼育を行う、「熱川バナナワニ園」にも程近い宿です。

創業50年以上と歴史ある宿ですが、館内は居心地よくリニューアルされています。
客室の大きな窓からは、温泉街が一望できて、眺めはなかなかのもの。

画像この宿は、気負いのないホスピタリティが実現されている宿でもありました。
客室に通されて、浴衣に着替えようと思ったら、私の身長に合わせて、部屋にはすでに「大」の浴衣が入っていました。ご案内のときに仲居さんが気づいて交換してくれることがほとんど(気づかずに、サイズの合わない浴衣を着ることもたまにある)ですが、こちらの宿とは、懇意にしているので、事前に情報が通っていたのかしら? 事前の準備がなされていることは案外少ないので、ちょっと驚きました。

そして、女性向けの専用ポーチ。
高級宿では女性向けアメニティを揃えているところは多いですが、1万〜2万円台の料金体系の宿ではなかなか出合えません。中には、ヘアバンドやヘアキャップのほか、クレンジングや化粧ゲル、エステシートなど女性向け化粧品も入っていて、至れりつくせり。

太陽と月、星を眺めて
五感から癒される

画像この宿の売りは、3年前の2010年7月にできた、5階にある屋上天空露天風呂「薫風」。

浴槽に浸かった目線の先に青い海と青い空、さらには伊豆七島がくっきりと見える絶景露天で、夜は、身も心も癒される月光浴を、朝は青い海を眺めての湯浴みが楽しめます。囲いも最低限にとどめてあるので、開放感もたっぷり。手足を伸ばして深呼吸すれば、全身が目覚めてシャッキリとしてきます。

画像大浴場には、温泉+自然界のアロマをプラスしたアロマ風呂があります。
女性風呂には、年間を通じて、みかんが採れる温暖な気候の土地柄を活かした、「みかん風呂」。4月は清見オレンジ、5、6月はニューサマーオレンジ、7〜9月はハウスみかん、10〜11月は温州みかん、12〜1月はぽんかん、2月はネーブルオレンジ、3月は不知火(デコポン)といった具合で一年中楽しめます。みかんの甘酸っぱい香りがふわっと漂い、癒し効果抜群。一方、男性風呂には、伊豆のぐり茶とほうじ茶をまぜた抗菌効果の高い「お茶風呂」が用意されています。

さらに、女性用風呂には香草ハーブジャグジーも。やわらかな湯のぬくもりに触れ、自然の美しさに目をなごませ、風の音に耳をすまし、やさしい香りに包まれて、湯上がりには伊豆の美味しい水を飲む――。五感に訴えかける「心地浴」が楽しめるのもこの宿の魅力でしょう。

泉質は、ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。うるおい効果が高いので、それだけでもすべすべお肌になれそうですが、香りをプラスすることによって、さらにリラックス効果も高まります。

源泉や地場野菜を使った
季節ごとのオリジナルメニュー

熱川温泉というと、「海の温泉地」のイメージがありますが、実は、山の要素もあって、料理には地元、奈良本地区でつくった野菜類が多く使われています。

「成金豆」(サヤエンドウ豆)も奈良本地区で採れる野菜の一つ。
サヤエンドウ豆を育てて、お金持ちになった人が多かったことからこの地区では「成金豆」と呼ばれているそう。

画像「伊勢海老の成金豆ソースがけ」は、宿の直予約をした人だけが食べられるメニュー。裏ごしした成金豆のソースをかけた伊勢海老のオーブン焼きは色味もきれいで心踊ります。

そのほか、春のメニューらしく、桜のお酒から始まって、季節の盛り合わせの前菜、お造り、金目鯛と春野菜の熱川源泉酒蒸し、春の寄せ鍋くちなし仕立て、鯵のたたき茶漬けなど、伊豆ならではの魚をうまくアレンジした料理の数々が並びます。

鍋は、奈良本産のクチナシが、汁を黄色く色付けしていて、見た目もきれい。クチナシには、疲労回復、健胃作用などもあり、疲れた体を元気にしてくれるヘルシーな一品です。

首都圏からも近く、宿泊料金1万5900円〜でこんな料理が食べられるのであれば、お得感があって、何度も通いたくなります。周りを見渡すと、年配のご夫婦が多いようでした。旅慣れた人たちが、気軽に訪ねられる温泉宿として、評価を得ているのでしょう。リピーターが多いというのも納得です。

画像熱川プリンスホテル
静岡県賀茂郡東伊豆町熱川温泉
●全52室
●IN 15時/OUT10時
●1泊2食15,900円〜(一人宿泊可18,900円〜)
●日帰り入浴可(大人1,000円、小人600円、15時〜20時〈19時入館まで〉)

※掲載情報は変更になる場合もございます。
ご予約の際には、必ず内容をご確認ください。


テーマ

月別リンク

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする

ニックネーム
本 文