温泉ライター 野添ちかこのお湯の数だけ抱きしめて

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RSS 【第72回】神話の国の美人の湯〜湯宿 草菴〜(島根県・湯の川温泉)

<<   作成日時 : 2012/05/31 21:54   >>

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画像龍神温泉(和歌山県)、川中温泉(群馬県)と並んで「日本三美人の湯」といわれる島根県・湯の川温泉

パワースポットとして昨今、人気を集める出雲の地に湧く温泉は、神代の昔、「八上姫が大国主命を慕って出雲の国に入り、 温泉で旅の疲れを癒したところ、一層美しい姫神になった」との伝説が残る麗湯。

出雲空港からは車で5分、電車の場合は、出雲市駅から2駅、JR山陰本線の荘原駅から徒歩15分とアクセスも至便です。

ステンドグラスに彩られた
ユニークなひょうたん風呂


さて、今宵の宿は、8年前にオープンした「湯宿 草菴」。
山野草に囲まれた、古民家の離れがある宿です。
玄関をくぐり、小道を進むと、左手にフロントとレストラン、右手には客室棟と風呂、カフェバーなどが点在しています。

画像湯殿は貸し切りの風呂が全部で5つ。
お湯はすべてかけ流しで、“美人の湯”の名のとおり、しっとり、すべすべになるやさしい温泉。おまけに、温度も低めなので、長めに入ることができます。泉質はナトリウム・カルシウム‐硫酸塩・塩化物泉。湯の川温泉の湯元はもともと冷鉱泉ですが、平成に入ってから掘削した源泉は、沸かさずともよい温度で、湯量を絞って適温に保っています。

札をとって、入口にかけて入る仕組みで、ランプの点灯によって、2階の客室からも利用状況が分かるのが親切です。

「ひょうたん風呂」は、高い天井に太い梁が渡され、窓や扉のステンドグラスが荘厳な趣き。まるで西洋の教会のような雰囲気です。なんと、100年以上前のヨーロッパアンティークのステンドグラスを取り寄せたというから、その存在感もひとしお。

洗い出し仕上げの浴槽は肌触りもよく、洗い場も2つあって、広々としています。壁は一面、グラデーションのある青いタイルが張られ、オレンジ色のほのかな灯りが安らぎの空間を演出しています。

一方、「漆風呂」は、大人の雰囲気漂う空間。入るとかなり暗めでお湯の色も写真では分からないくらいですが、このしっとり落ち着いた雰囲気は他ではあまり出合ったことがありません。そのほか、苔むした中庭を眺めて入れる石風呂や岩風呂があります。岩風呂は、変形のおにぎり型で、肩まで浸かる深さがあります。

画像宿泊棟には和室が10室、古民家を移築した離れが2つ。

天保11(1841)年に建てられた庄屋の屋敷を移築した「天保」と「庄屋」のお部屋は、来持石の半露天風呂、レンガの半露天風呂とかなり大きめの風情あるお風呂付き。

さらに、2012年6月26日には、新しい宿泊棟もオープンします。こちらも、築100年を経た庄屋の館を移築したもので、ベッドルームが7室出来上がります。

野菜たっぷりのお料理と
薬膳粥で体の中からキレイに


レストラン棟の家具類は、テーブルも椅子もすべて1900年代のアンティーク。

画像夕食の一番最初に出てくるのが、湯の川温泉特製の「薬膳粥」。

大黒山の薬草と出雲産のハトムギ、出西生姜を使った「薬膳粥」は温泉とともに、体の中からもキレイになってほしいとの想いから、湯の川温泉の5軒の宿で出しているもので、消化を助ける働きがあるそうです。

草菴の夕食は、茶碗蒸しやお造り、揚げもの、炊き合わせ、洋皿、蒸しものなどが美しく盛られています。野菜たっぷりのバラエティに富んだメニューが少しずつ楽しめ、女性好みです。

「食器にしても、盛り方にしても色合いのきれいなもの、かわいらしいものを選んでいます」と内田奈緒子さん。

朝食は、十穀ごはんに宍道湖のしじみの味噌汁、サラダ、温泉玉子、漬物など。この日のプレートには、こんぶの佃煮やきゅうりと大根、菊花の梅酢和え、蓮根と蕗、鮭の炊き合わせなど7皿がのっていました。

とくに、豆腐屋さんから仕入れた朝しぼり豆乳が印象的でした。鍋に火をかけて、膜が張ってきたら、引き上げ湯葉をつくり、最後ににがりを加えれば、お豆腐まで楽しめます。

三美人の湯にふさわしい、“女性がちょっと喜ぶ視点”が随所にちりばめられた宿でした。

湯宿 草菴

島根県出雲市斐川町学頭1491
●全12室(2012年6月26日〜19室)
●1泊2食15,800円〜
●IN 15時/ OUT 10時

※掲載情報は変更になる場合もございます。
ご予約の際には、必ず内容をご確認ください。

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