温泉ライター 野添ちかこのお湯の数だけ抱きしめて

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RSS 【第67回】これぞ海辺の宿! 魚尽くしの魚百珍 〜千倉館〜(千葉県・千倉温泉)

<<   作成日時 : 2012/03/14 19:37   >>

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千葉県にはあまり温泉のイメージがないのですが、歴史もある、いい温泉がありました。風光明美な南房総、海の幸がたっぷりと味わえる、「千倉館」です。本館の1・2階部分と離れは、木造建築ならではの落ち着ける宿です。

ぬめりのある硫黄泉と
魚三昧、花三昧の料理


画像千倉温泉の歴史は、鎌倉時代に遡ります。
都から逃げのびた源頼朝の愛馬が、傷ついた脚部を泉に浸すと歩けるようになったことで、頼朝もこの鉱泉を沸かして入浴し、英気を養ったと伝えられています。

「千倉館」は、昭和15(1940)年の創業で、もとは、「川尻旅館」という名前。さらにその前は、木造3階建ての「川尻楼」という遊郭だったそうです。

いざ、頼朝も癒した、千倉の湯へ――。
大浴場は地下にあります。
その名も「出陣風呂」!

男女それぞれ2つの湯船があり、女性用では右側にローズマリーの湯、左側は含硫黄-ナトリウム-塩化物泉の小さな浴槽です。足元は岩、縁の部分は檜。ぬめりがある湯で、入ると、足元がぬるぬるしています。
夜はぬるめでしたが、朝は熱めで、体がしゃきっと動き出すような温度に調整されていました。

海が近い立地で、さまざまな魚が手に入るため、この宿の自慢はなんといっても、魚料理。「豆腐百珍」ならぬ、「魚百珍」と銘打った魚料理を出してくれます。

あわびやさざえ、はまぐり、マンボウ……。
料理には、菜の花など春らしい花々が添えられ、豆腐には桜が練りこんであったり、ひと工夫されています。

画像この日の料理は、

貝三昧の八寸(鮑塩蒸し、栄蜾つぼ焼き、地蛤のぬた)、刺身(鮪、鯵、平目、カンパチ、ミル貝)、サンガ焼き(鯵、金目、舌切)、金目鯛飯蒸し(ワラビ、百合根、うぐいすあん)、千倉産伊勢海老鬼殻焼き、和田浦産鯨の立田揚げ、まんぼうの酢の物、鯛めし、香のもの三種盛り、赤出汁、季節の果物

刺身、蒸し物、陶板焼き、揚げ物、酢の物――。
いろいろな魚料理が味わえて、魚好きにはたまりません。気候温暖な南房総の宿らしい料理に、きっと満足できることでしょう。

この宿は、著名な作家の方々などとも縁のある宿で、「千倉館」の題字は、写真家・浅井慎平さんによるもの。また、作家の村上春樹さんが何度も訪れているそうで、小説『1Q84』にも千倉が登場しています。さらには、「松本清張さんが40日間、滞在して小説を書いた」など、宿のご主人から数々のエピソードや裏話も聞けますよ。

作家の方々が泊まるのは、もっぱら離れだそうで、2室の離れの部屋には、村上春樹さんらの作品が数冊置かれていました。

千倉館

千葉県南房総市千倉町南朝夷1045
●全18室(離れ2室)
●1泊2食12,850円〜
●IN 15時/OUT 10時
●日帰り入浴 平日のみ可(10〜19時、1,000円、要予約)

※掲載情報は変更になる場合もございます。
ご予約の際には、必ず内容をご確認ください。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
おー、千葉にも『温泉らしい』温泉があったのですね〜
のんびりできそう。是非行ってみたい!
きらりん
2012/03/30 10:34
>温度が低いのはしょうがないですが、房総にもいい湯、いい宿ありますね〜。
Re:きらりん様←nozoe
2012/03/30 17:52

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