温泉ライター 野添ちかこのお湯の数だけ抱きしめて

アクセスカウンタ

RSS 【第62回】2011年記憶に残った温泉3選

<<   作成日時 : 2011/12/23 12:10   >>

トラックバック 0 / コメント 2

その1 氷の世界で出合った温泉
画像今年行った温泉の中で、最も記憶に残っている温泉を3つ。
まずは、1月初旬に某アウトドア誌の温泉座談会で行った長野県の「本沢温泉」。

ここは、標高2150m。年間を通じて営業している温泉の中では、日本最高所にあります。
きらきらと輝く陽光のなか、スノーシューを履いて雪山を歩くこと約3時間。

運動不足の私にとって、登りのスノートレッキングは結構きつく、周囲の美しい自然を楽しむ余裕はほとんどなく……、やっとの思いで山小屋に到着しました。

冷えた体を温めたい! と向かった温泉は、建物の外にある山小屋風ログハウスの中にある「石楠花の湯」と、宿から10分歩いた先にある露天風呂「雲上の湯」。

「石楠花の湯」の脱衣所の壁や天井を見ると、霜がびっしりと張りつき、そこは凍てついた世界。服を脱ぐのも気合を入れないといけません。そして、「雲上の湯」にいたっては、吹きさらしのウッドデッキが脱衣所です。

でも、寒ければ寒いほど、厳しければ厳しいほど、湯の温かさが身にしみるというもの。
温泉に入ったときの嬉しさもひとしおです。
貴重すぎる体験をさせていただきました。

その2 たっぷり泥湯!
画像今年は、なんといっても、東日本大震災に大きく影響を受けた年なので、震災前後に行った温泉地が記憶に残っています。

震災前日にテレビロケで伺ったのが、栃木県・塩原温泉にある「湯荘白樺」。ちなみに、同じ番組のお仕事で、震災当日は長野県の「中棚荘」でした。この温泉ロケはかなり後になってOAされましたが、それでも、まだまだ温泉番組を流してもいいものだろうか? という気もしました。

湯荘白樺は、那須塩原の新湯地区にあり、泉質は単純酸性硫黄泉。
白濁したにごり湯は、温泉自体も素晴らしいですが、浴室の片隅に泥がおいてあり、思う存分全身泥パックができる、楽しい宿です。

泥は源泉の底から汲み上げたそうで、灰色の液状。とくに加工をしているわけではなくて、自然のままの湯泥です。

酸性なので刺激は強そうですが、宿の女将が「温泉で顔も洗っているけど、つるつるよ」なんて言っていたので、売店で売っている瓶の泥(1000円)を買ってきて、家でも泥パックをしてみました。

多少の刺激は感じますが、顔もOK。いい具合にしっとりとして、私の肌には合うみたい。湯泥パック、ファンになりました!

その3 人のいない草津温泉
画像震災のわずか4日後、予定していた取材のために、群馬県の草津温泉に向かいました。多くの編集部が自宅待機の措置をとる状況の中、たまたまガソリンが確保できたので、予定を続行。観光客ほぼゼロの草津温泉を体験することになりました。

この日、宿泊した宿の宿泊者もゼロ。湯畑で行われた「温泉らくご」のお客さんは、近隣のマンションなどに長期滞在する人で、われわれを含めてたった3組。翌日の「湯もみショー」は前代未聞のお客ゼロ。こんなことは、草津温泉の方々にとっても初めての経験とのことでした。

人気の温泉地、草津にこんなに人がいなければ、ほかの観光地はさもありなん。

今思えば、草津の外湯に入り放題、写真も撮り放題だったと思うのですが、当時はまったくそんな気分にはなれず、必要な取材だけをこなして、次の場所へ向かいました。計画停電で電気が止まっている中、撮影のためにそばをつくってもらったおそば屋さん、どうもありがとうございました!! 人の温かさも身に沁みました。

そんな中入った、草津の湯は、体にダイレクトに効いてくる、力のある温泉。
東の横綱の力を再確認しました。

宿泊した山本館は、湯畑に面した立地のよい場所にあり、木造3階建て。タイル画の内湯が風情ある、落ち着く宿です。

今年は、しばらくは旅行に行く気分にはなれない年でしたが、旅に出ることで日本が、地域が元気になります。

来年もよい温泉をご紹介していきたいと思います!

※掲載情報は変更になる場合もございます。
ご予約の際には、必ず内容をご確認ください。

月別リンク

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
2011年は、温泉も震災に翻弄されましたね。
温泉が出なくなったり。逆に湧いたり。
私も旅行ではなく震災復興ばかり行っていましたが、
そろそろ東北の温泉にゆっくり浸かってみたいものです。
今年も頑張って下さい!
きらりん
2012/01/10 21:06
>きらりん様
震災復興、お疲れ様です。
ボランティアにせよ、旅行にせよ、現地に行く人が増えることが大事なんでしょうね。

2012年も厳しい年になりそうですが、あったかい温泉に入って、明日への活力を養いましょう!
Re:きらりん様←nozoe
2012/01/15 21:42

コメントする

ニックネーム
本 文