温泉ライター 野添ちかこのお湯の数だけ抱きしめて

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RSS 【第61回】温泉水を活用したアイデア商品(福島県・高湯温泉)

<<   作成日時 : 2011/12/13 15:31   >>

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福島原子力発電所事故の影響で、農業も観光も多大な損害を受けている福島県。
そんな福島からちょっとおもしろい、温泉水を活用した明るいニュースが届きました。

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画像高湯温泉観光協会・遠藤淳一会長(=吾妻屋)から、その柿が送られてきたのは2011年12月頭。お歳暮かと思ったのですが、この柿、どうやら普通の柿ではありません。

同梱されていた手紙を見ると、「温泉柿」という名称でした。

「温泉柿」とは一体、何だろう?? 温泉水で育った柿のこと??

中を開けてみると、オレンジ色に輝く熟れた柿が12個。

先端がとんがった形をしています。

その正体は、高湯の温泉水を使って、渋抜きした柿でした。

硫黄泉で渋抜きした
高湯温泉の「温泉柿」


高湯温泉では、漬物屋の「みずほフーズ」(福島市)から、「温泉水で渋抜きをやってみたい」と声をかけられ、昨シーズンから共同で温泉水を使った柿の渋抜き実験を進めていたそうですが、今年はあんぽ柿(吊るし柿)も原発の影響で生産中止。せっかく開発した「温泉柿」の商品化も難しくなり、柿生産組合の立ち上げなども見送ることになったそうですが、「こんな方法もあるのだと、情報提供の意味も込めてPRしました」(高湯温泉観光協会の永山博昭事務局長)とのこと。


画像渋抜きをしたのは、干し柿に使う「蜂屋柿」。

この柿はかなり渋くて、通常は生食にはしない柿。その渋が抜けるというのは、高湯の泉質がかなり強いということでしょう。

「温泉柿」の作り方は、次の通り。

硫黄泉に12時間程度浸け、その後ナイロン袋で密封すると、含まれる温泉成分の作用によって、1週間ほどで渋が抜けて、おいしい柿の出来上がり! さらに、温泉水に塩を混ぜることによって、旨みも増すといいます。

「浸ける時間が長すぎると硫黄の味が移るし、短かければ渋が抜けない。そのへんが苦労したところ」と永山さん。焼酎などのアルコールで渋抜きするよりも、熟成もゆっくりとして、日持ちするのが特長だそうです。

届いた柿は、適度に熟し、まろやかな甘み。

今年の「温泉柿」は試作で1トン生産し、12月〜、高湯温泉の各旅館で、デザートや一品料理にアレンジして提供しているそうです。

問い合わせは、高湯温泉観光協会

※掲載情報は変更になる場合もございます。
ご予約の際には、必ず内容をご確認ください。

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