温泉ライター 野添ちかこのお湯の数だけ抱きしめて

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RSS 【第43回】妖怪の里と泡つき極上湯〜和の宿 ホテル祖谷温泉(徳島県・大歩危・祖谷温泉郷)

<<   作成日時 : 2011/03/14 17:41   >>

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画像コナキジジイ(児啼爺)をはじめ、40種類以上もの妖怪伝説が残る「大歩危・祖谷温泉郷」。 “大股で歩くと危ない、小股で歩いても危ない” 「大歩危(おおぼけ)・小歩危(こぼけ)」の地名も、難所だらけの地形からついたもの。また、祖谷渓は日本3大秘境の一つで、吸い込まれそうなほど深く、険しい渓谷の秘境です。

ケーブルカーで谷底へ下ると、そこには極上湯が待っていました

妖怪に会いに行こう!

「コナキジジイに声をかけられた」「妖怪をみた」というお年寄りがいたり、「あそこにいったらかっぱにひっぱりこまれるよ」などという言い伝えが残る大歩危・山城地区。日本民俗学の創始者・柳田国男氏が昭和13(1938)年に発表した「妖怪名彙」の中にもコナキジジイをはじめ、ヤギョウさん、クビキレ馬、高入道など山城町の妖怪が登場します。そんな妖怪たちと出会えるのが、「山城・大歩危妖怪村」です。

「道の駅・大歩危」内に2010年4月にオープンした妖怪村。ここには、“山道や里に現れた妖怪”や、“人に取り憑いたり災いをもたらす妖怪”など、妖怪の人形が全部で70体展示されています。

周辺の住民が発泡スチロールで手作りした人形たちは、どこかおちゃめでユーモラス親近感が湧きます。
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山城地区は、ゲゲゲの鬼太郎で知られる、漫画家・水木しげるさんが会長を務める「世界妖怪協会」から「後世に残すべき怪遺産」として認定も受けています。もともと営業していた石の博物館は2階部分へ移動して、妖怪屋敷と石の博物館、両方を見学することができるので、なかなか楽しめますよ。入場料は妖怪屋敷と石の博物館セットで大人500円。

日本3大秘境・祖谷渓

祖谷の象徴ともいえる「かずら橋」はシラクチカズラのつるを編んで作られた吊り橋で、追っ手から逃れる平家落人がいつでも切り落とせるように作ったという伝説が残ります。
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幅2m、長さ45m、水面からの高さは14m。歩くたびにゆらゆらと揺れ、スリル満点。足元をみると隙間があって、結構怖い落ちないように、一歩一歩、へっぴり腰で渡りました。かずら橋は3年ごとに架け替えが行われていて、次回の架け替えは2012年1〜2月。渡橋料は大人500円です。

もう一つ、忘れちゃいけないのが小便小僧と一緒の記念撮影。祖谷街道中一番の難所といわれる七曲。谷底までは200mの超絶景!「なぜこんなところに??」というほどの断崖絶壁を見下ろす岩の上に、ちょこんと小便小僧が立っています。
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昭和30年代に道路ができたときにこの大岩だけが残り、その上で住民が小便をして度胸試しをしていたことから、像がつくられたという話。この珍景色、なかなかないでしょう?

四国唯一の源泉かけ流し露天風呂へ

最後は、「和の宿 ホテル祖谷温泉」の露天風呂へ向かいます。
画像祖谷温泉には、ケーブルカーで上る露天風呂と下りる露天風呂がありますが、ホテル祖谷温泉は後者。勾配約42℃、標高差170mの崖を約5分で下ります。

大正時代に工事をしていたらお湯が湧き出し、昭和47(1972)年から宿として営業を開始したこの宿。以前は急な坂を歩いて、露天風呂まで下りていったそうですが、昭和59(1984)年にケーブルカーが敷設されました。

「うちのお風呂はかなりぬるめ。もしかしたら出られないかも」。
ご主人の植田佳宏さん(46歳)からそう言われ、覚悟して入りましたが、入ってみたら、ちょうどいい温度のぬる湯でした。約39℃ということですが、10〜20分も入ればじんわりと温まって、お湯から出たあとは実にポカポカ。冬場でも十分に温まります。

pH9.2。アルカリ性の単純硫黄泉で、あとからあとから泡がついてきて、払うとふわふわとするやわらかいお湯感触はぬるぬる、つるつるとっても気持ちがよくて、いつまでも浸かっていたくなるお湯です。湯量も豊富で、四国では珍しく源泉かけ流しです
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風呂のすぐ横を流れるのは、剣山から流れてくる祖谷川。お風呂の対岸には、荒々しく切り立った岩が眺められます。このぬるめの湯はくせになりそう。男女別ですが、カップルやご家族連れには貸切風呂(宿泊者は人数問わず1時間3000円、日帰りは1人2000円)もあります。

和の宿 ホテル祖谷温泉

徳島県三好市池田町松尾松本367−2
●全21室
●1泊2食17,150円〜
●IN 14時/OUT 10時
●日帰り入浴 可(1500円、7〜18時)

※掲載情報は変更になる場合もございます。
ご予約の際には、必ず内容をご確認ください。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
おお、秘境ですねぇ。
妖怪がネタなんて、なんとも風情がありますね。
大歩危の辺りは、高速道路が出来て余り寄らなく
なってしまったから、逆に今行ってみたくなりました。

それにしても、地震が心配ですね。
東北の素敵な温泉太刀が、無事だといいのですが、
きらりん
2011/03/17 22:02
>交通が便利になるにつれ、秘境らしくない景観のところも増えていったようですが、妖怪伝説が生き続けているなんて、やっぱり神秘的な場所ですよね。

大歩危峡もとても美しい場所で、今まで乗った遊覧船の中で、一番感動的でした。

地震の影響は本当に、心配ですね。
東北はもちろんですが、関東の温泉地でもキャンセルの嵐。
このままの状況が続けば、地域経済もどんどん冷えていってしまうでしょう。一日も早い復興・回復をお祈りいたします。
Re:きらりん様←nozoe
2011/03/17 23:42
ぶ-むの時は宿泊代も高いのかなしかし行こうと思ってます。
buru-bo-lu
2011/11/23 13:38

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