温泉ライター 野添ちかこのお湯の数だけ抱きしめて

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RSS 【第42回】鄙び系内湯 3選

<<   作成日時 : 2011/02/27 23:21   >>

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@東海館(静岡県・伊東温泉)

画像伊東温泉の中でひときわ目を引くのが、松川沿いにある木造3階建ての「東海館」。平成9(1997)年に廃業して約70年にわたる歴史に幕を下ろしましたが、平成13(2001)年から市の管轄となって、現在は建物の見学と入浴(土・日、祝日のみ)をすることができます。

昭和3(1928)年に開業したこの宿は、材木商だった稲葉安太郎さんが作ったもので風格ある堂々とした佇まい。銘木、変木、奇木などおもしろい形の木々がふんだんに使われ、欄間や障子にも当時の職人さんたちの趣向を凝らした建築美をみることができます。

唐破風の玄関には旭と波と鶴の彫り物。大浴場の湯口には唐獅子、大広間の舞台脇には鶴。これらの彫り物は、地元出身の彫刻家・森田東光氏によるものです。

画像大浴場は床や壁、天井までもが全面タイル貼り。逆立ちした唐獅子の口が湯口になり、そこからアルカリ性単純温泉が注がれます。

木造3階建ての上に乗っかった望楼に上がれば、東西南北、伊東の町並みを見渡すことができます。

現在は泊まることができませんが、一戸建て風の客室は階によって異なる棟梁が手掛け、階を上がるにつれてリラックスできるような雰囲気で造られていて、とっても居心地が良さそうです。

いい材木を使っていると、年月が経っても寂れることなく、むしろ輝きが増していくのかもしれませんね。「ここに泊まりたいなぁ」と思う見学者も多いでしょうが残念ながら、見学だけ。

私が行ったときは平日だったので、お風呂のお湯は空でした。残念!
ケーキセットなどが食べられる喫茶室もあるので、ゆっくりできますよ。

東海館

静岡県伊東市東松原町12−10
営業時間:9〜21時(入浴は土・日、祝日の11〜19時、男女入れ替え制、喫茶室は10〜17時)
休み:第3火曜
入浴料:大人500円、小人300円(土・日、祝日)
入館料:大人200円、子供100円

A歴史の宿 金具屋(長野県・渋温泉)

画像雑誌などで渋温泉が特集されると、必ずといっていいほど登場するのが、「歴史の宿 金具屋」のレトロなお風呂。自家源泉と共同源泉あわせて5つの源泉を持つ金具屋には、個性あふれる8つのお風呂があります。

ひょうたん型の「鎌倉風呂」と、ステンドグラスのある「浪漫風呂」はとくに素敵。ひょうたん型の曲線を描く木の浴槽は珍しいですが、これは木を曲げているわけではなくて、1本の幹をこの形に切り抜いて張り合わせるのだそうです。

「浪漫風呂」の窓は、青や赤、黄色などカラフルでレトロな雰囲気。ほんわかとしたランプの灯りに癒されます。楕円の石の浴槽の真ん中から温泉が湧き出し、肌をうるおしてくれます。泉質はナトリウム・カルシウム―硫酸塩・塩化物泉。この日の温泉の色は透明度のあるグレーでしたが、ある日のお湯は緑っぽかったり、別の日には茶色っぽくなったり……。鉄分が含まれているため、濁ることが多いそうですが、日によって刻々と表情を変える温泉です。

日帰り入浴は受けてくれないので、「金具屋の温泉に入りたい!」と思う人は宿泊を。
国の登録有形文化財でもある金具屋。「館内文化財めぐり」も人気です。

歴史の宿金具屋

長野県下高井郡山ノ内町平穏2202
●全28室
●1泊2食16950円〜(一人宿泊不可)
●IN 15時/OUT 10時
●日帰り入浴 不可

Bまるほん旅館(群馬県・沢渡温泉)

画像3つ目は、沢渡温泉の「まるほん旅館」。
宿も温泉街も観光地然としていない鄙びた雰囲気。草津の上がり湯として、古くから湯治場としてにぎわってきた沢渡温泉の人気宿です。

大浴場は床も壁も天井もオールヒノキ造り。
階段を下りて行った先に脱衣所と浴室があり、透明なやわらかいお湯と青い敷石が美しくマッチしています。

以前訪れたときには、2人で仲良く入っているご夫婦と出会いました。
大浴場は混浴ですが、女性専用時間もありますよ。

まるほん旅館

群馬県吾妻郡中之条町大字上沢渡甲2301
●全18室
●1泊2食8550円〜
●IN 14時/OUT 10時
●日帰り入浴 可(700円、11〜15時)

※掲載情報は変更になる場合もございます。
ご予約の際には、必ず内容をご確認ください。

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