温泉ライター 野添ちかこのお湯の数だけ抱きしめて

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RSS 【第30回】奥飛騨はしご湯

<<   作成日時 : 2010/08/30 13:38   >>

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北アルプスの麓にある奥飛騨温泉郷は、平湯福地新平湯栃尾新穂高の5つの温泉地から成る温泉郷。奥飛騨の宿は135軒、立ち寄り湯は11軒。共同湯や宿の風呂もあわせて露天風呂の浴槽数は400以上もあります。露天風呂天国・奥飛騨へ、はしご湯に出かけてみませんか。

珍しいバイオマットが見られる
@平湯館

画像まずは、「平湯バスターミナル」の近く、平湯温泉の「平湯館」へ。1923(大正12)年に「平湯屋」として創業した老舗で、自家源泉の湧出量は毎分1トン強。2本の自家源泉のほか、2軒の宿で使っている共有源泉、平湯の共同源泉3本を含めると、湯量は毎分1400リットルを超えます。温度が高いために山の水で薄めていますが、塩素消毒などのないかけ流し温泉です。

奥飛騨は湯量も豊富ですが、泉質や湯の色もさまざま。平湯館の自家源泉は、ナトリウム‐炭酸水素塩・塩化物泉(蓬莱の湯)とナトリウム・カルシウム‐炭酸水素塩・塩化物泉(新子宝の湯)。浴槽部分では、温度が高いため加水して単純温泉になりますが、湯の色は透明の灰緑色。湧出口や湯の表面に見られる、白、茶、緑色のバイオフィルムやバイオマット(微生物皮膜)は、天然の温泉である証。高温泉に微生物が生息する珍しいバイオマットを観察しに、研究者が大勢訪れるそうです。

檜づくりの合掌風呂「杣人(きこり)の湯」はあつ湯とぬる湯に仕切られた内湯。大露天風呂「山伏の湯」は鉄分で岩が赤茶けていて風情があります。日帰り入浴はHPの割引券を持参すれば、100円引きになります。

平湯館

岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯726
●全79室
●1泊2日 10750円〜(一人宿泊可12000円〜)
●IN 15時/OUT 10時
●日帰り入浴可(13〜19時、1000円)

日帰り施設としてリニューアルオープン
A中崎山荘 奥飛騨の湯

井上靖の『氷壁』、新田次郎の『白い壁』などの小説にも登場する「中崎山荘」は2007年10月〜蒲田川の砂防工事のため休館していましたが、対岸に移動し、2010年4月20日、日帰り施設としてリニューアルオープンしました。

建物外観は宿のような趣なので、間違って入ってくるお客様も多いそう。2本の源泉はpH8.5のアルカリ性の単純硫黄泉とアルカリ性単純温泉。湯量が豊富なので、熱交換で床暖房にも使用しています。

画像男女別大浴場は、内湯は檜、露天風呂は岩風呂。檜の内湯は単純温泉だそうですが、薄く白濁し、細かい消しゴムのカスのような湯花が舞っています。露天風呂は、高温の温泉を加水はせず、竹を利用した自然冷却法で温度を下げる工夫をしています。

浴室内に、単純硫黄泉と北アルプスのおいしい水の飲泉場もあります。北アルプスの湧水は夏場でも8℃。きーんと冷たくて、角がまったくない、まあるいお水です。お風呂に入って汗をかき、おいしい水を飲み、露天風呂に入って笠ケ岳を眺める、そんな贅沢な時間が過ごせます。さらに、もうもうと湯気があがる温泉ミストサウナもあります。大きく息を吸い込めば、木の香りがして、肺からも元気になりそう。

食事処ではラーメンやスパゲティー、カレーなど軽食から、飛騨牛朴葉ステーキ定食(1800円)や朴葉みそ定食(800円)など奥飛騨ならではの味も味わえます。

中崎山荘 奥飛騨の湯

岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂
●日帰り入浴 (8〜20時、800円、不定休、毎月26日は“ふろの日”で800円→500円に)
●バリアフリー対応


川沿いの豪快野天風呂
B新穂高の湯 

画像新穂高温泉の共同湯「新穂高の湯」は、ごうごうと流れる蒲田川沿いの野趣あふれる混浴野天風呂。

男女別の脱衣所があり、水着もタオル巻きもOK。泉温は36〜37℃のぬる湯です。毎年10月25日〜翌年雪解け後の4月中旬〜下旬までクローズ。グリーンシーズンだけのお楽しみ温泉です。

新穂高の湯(奥飛騨温泉郷総合案内所)

岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高
●日帰り入浴 (8〜21時、200円程度の清掃協力金、月・金曜の午前中は清掃)
(2010年8月27日〜修繕のため臨時休業中)

※掲載情報は変更になる場合もございます。
ご予約の際には、必ず内容をご確認ください。

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