温泉ライター 野添ちかこのお湯の数だけ抱きしめて

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RSS 【第20回】女将が作る創作料理 〜湯守 玉林房〜(福島県・玉の湯温泉)

<<   作成日時 : 2010/03/24 23:57   >>

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画像福島県の海側・浜街道から郡山に向かう国道288号線の途中、熊川に面した渓谷沿いにその宿はありました。

「湯守 玉林房」。開湯は400年前。相馬藩主の御殿湯として使われてきた由緒正しい温泉です。

20数代にわたって湯を守ってきた老舗宿ですが平成19(2007)年秋にリニューアル、客室数はそれまでの15室から6室に減らし、オリジナルの洋風創作料理を出す和モダンの宿に生まれ変わりました。

温泉水で作る
オリジナルの創作料理


「土地のものを使ってとにかくおいしいものをお出ししたい。私は裏方で料理と向き合う日々ですね」と笑うのは玉林房の女将・鷹取ゆりさん(48歳)。
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その笑顔から女将の明るい人柄が覗えます。旅館の女将といえば、着物を着て接客している姿を思い浮かべますが、玉林房の女将は包丁を握り、食材探しに農家や市場にも出かけていきます。

繁忙期には人の手も借りるそうですが、通常は女将、若女将(25歳)、若旦那(28歳)の3人で宿を切り盛りしています。

リニューアルするまでは合宿やビジネス客の利用が多かったそうですが、家庭的な温かさはそのままに、館内には洗練された雰囲気が漂います。

画像渓流沿いの客室からの眺めも最高です。半露天風呂付きの部屋(3室)には足を伸ばせるジャストサイズの信楽焼の浴槽が、しゃがむとちょうどいい目線になるように設置されています。新緑のシーズンには野鳥のさえずりを聴きながら外の景色が楽しめるよう、テラスには木のテーブルと椅子。

4月2〜3週目には桜、5月GW前には対岸の山桜が見頃となります。開放的なのに、外からは覗けない設計なので、プライベート感もばっちりです。

そして、お楽しみはお料理。
海の幸と山の幸を織り交ぜた、お箸でいただく洋風創作料理です。
大根、ごぼう、チンゲン菜、じゃがいも、玉ねぎ、ラディッシュ、パプリカ…。色鮮やかな野菜たちがお皿を彩ります。

常磐沖で獲れた魚貝類、地元農家の野菜など食材は地場のものにこだわり、ソースも自家製パンも全部手作り。量も少なすぎず、多すぎず、ちょうどです。
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この日のメニューは次のとおり。
キウイのワイン、前菜(プロシュートのブルスケッタ、渡り蟹のビスク、エビの湯葉包み揚げ)(=写真・下左)、あさりのクラムチャウダー、パプリカと自家製ツナのテリーヌ(下中)、海の幸のサラダ仕立て、スズキのポアレ ねぎとじゃがいものブレゼ添え、タンシチュー ミルフィーユ仕立て(上)、さくらご飯、青のりのお吸い物、デザート(下右)

朝食はガラリと雰囲気が変わって、十数種類のおばんざいが並ぶ和食。一品一品に手を抜かず、素材の味が活きています。鯛のあら汁とピカピカの白いご飯もおいしい!お米は農家である若旦那の実家から届けられるんだそう。

最後になってしまいましたが、温泉もなかなかいいお湯です。
26度の温泉を加温して使っていますが、pH.9.6のアルカリ度が高い単純温泉で、若干のぬるぬる、つるつる感もあり、しっとりとするいいお湯でした。

麦飯石のストーンスパ、エクササイズマシン、マッサージチェア付きのリラクゼーションルーム「梨洛」もあります。
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小学生以下のお子様はお断りの大人のための宿。
静かに過ごしたいご夫婦、カップルにちょうどいいサイズです。

湯守 玉林房〈※東日本大震災により、休業中〉

福島県双葉郡大熊町大字野上字湯の神12−1
●全6室
●1泊2食19,050円〜(空いている場合のみ一人宿泊可、小学生以下不可)
●IN 14時/OUT 11時
●日帰り入浴不可
●リラクゼーションルーム「梨洛」3000円(45分)

※掲載情報は変更になる場合もございます。
ご予約の際には、必ず内容をご確認ください。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ここ最高ですよ2年前にお世話になりましたが、料理も部屋もオーナー夫妻の笑顔も何一つ申し分ありません.帰りの支払いも気持ち良くできました。あの時奥様がもうすぐ産休すると話されてましたが・・玉林房は大人の為の最高の癒しの時間が楽しめますよ。お薦めです
しょこたん
2010/11/02 14:10
しょこたんさん、コメントありがとうございます。
若夫婦のセンスが光る宿ですよね。私もお薦めです

Re:しょこたん様←nozoe
2010/11/03 23:29

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